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野呂美香さんのお話会、ルポです。

IMG_0856.jpg



先日、大磯町民限定ではありましたが、
「チェルノブイリのかけはし」の野呂美香さんのお話会が開かれました。


多くの方に聞いて頂きたい内容でした。


レコーダーが全く動いていなかった!というハプニングもあったのですが、
主催者の方のご厚意で、ビデオの記録をお借りし、メモもしていますので、ルポ残します。

また、以前ブログでも紹介しました、野呂美香さんの講演会の要旨
情報が重複している箇所もありますので、どうぞご覧下さい。


項目ごとに箇条書きにしていこうと思っていたのですが
何度試してみてもうまくまとまらず、
再度講演会の記録を整理していくうちに、

そうか、野呂さんは語り部の方でいらっしゃるから、
学術的に分類分析をしては、野呂さんの真意が伝わらないのだ、
と気付きました。


今回のルポは、
チェルノブイリのこどもたち、福島のこどもたち、
そのお母さん、お父さんの気持ちや心からの発露を
なるべく読みやすいように、
野呂さんの言葉をある程度整理して、
お話言葉のまま、記していこうと思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーベラルーシ 汚染が広がる農村地帯の映像を見ながらー



数値は0.412μSV/hですね。

我孫子、南柏などは、
この数値を超えているところが出ています。



放射能汚染による数値は、
2、3年後、最低でも2割は下がるだろう
と言われています。

ベラルーシでは台風がないのですが、それに対して、
日本では自然の働きがとても大きいので、
また違う放射能の動きがあるでしょう。



ベラルーシでは、クラスの8割の子供達が、
急に視力がガクンと落ちました。

目がかすんで見えなくなるので、
「黒板の文字が見えないです、先生」と言い始めます。

日本でも、6月、東京の医療相談会に赴いたとき、

「4歳の女の子が、眼が急にかすんでヨタヨタと歩くようになったのですが」

と、親御さんから相談を受けました。そういうことも、あり得ます。


3月27日、郡山市役所へ赴き、
シャワーキャップとかっぱで計測に行きました。

あまりにも高い数値が出て、驚愕しました。

簡易な防護の服装では全く対処できない数値で、
カウンターからも警報音が。

これだけの警報音が鳴る時は、絶対に屋内退避です。
そして、子供達にはすぐにヨード剤を飲ませなければなりません。

でも政府はなにもできなかった。

ここまでの汚染を予想してなくて
システムがなかったんだと思います。


そういう政府を選んできた私たち、
便利な文明の中で過ごしてきた私たちが
子供達に残してしまった禍根は大きい。



だからこそ子供達の為に動かなくてはなりません。


ベラルーシから来るこどもたちを預かる里親さんが、
私にこんなことを聞きました。

「野呂さん、これいつまで続けるの?」

もう辞めたいという意味ではないんですね。

活動して20年目なのに、状況が全然変わらない。

こどもたちが体内に放射能をためている、
それを転地療養して、体の外に放射能を出していく、


でもやってもやっても子供達の体の中に
放射能が溜まっていくんです。


この質問に答えるならば、


「ベラルーシ政府が子供達に、
 放射能で汚染されていない食べ物を与えないと決める日まで」

という言い方になるでしょうか。


これは人災なんです。

人間には分からない事がいっぱいある。

でも、事故の被害を小さくすることはできる。
そこは人間の力なんです。





ーベラルーシの子供達21人の体内に溜まっている放射能の量のグラフを見ながらー


これ体重で割るんですけど、
一番数値が低い子は、13,94bq/kg
一番数値が高い子は、177,2bq/kg


同じ地域でもこんなに差があります。



20~50bq/kgの数値は、グレイゾーンです。
そのくらい溜まっていると、
鼻血を出したり下痢が続いたりする。

このあいだに放射能を外に出しておきたい。

50bq/kgを越えると、なんらかの病気になってしまう
と。


これは、10万人以上のこどもたちのデータを取っているお医者さんが
おっしゃっていることです。


気をつけてるお母さんの子供と
そうではないお母さんの違いがこれだけあるんですね。


日本では、事故の後、食品基準をゆるくしてしまって、
なんでも流通してしまっています。

汚染牛なども給食に入り込んでしまっていますが、
たいへん危険な事です。

1回食べたくらいで大丈夫、と思っていてはだめ。
ほうぼうでそういうことは起こっているのですから。

無自覚に食べていると、
体の中に膨大に溜め込む危険性があります。

だからこそ、私たちの意識によって
子供達の被曝は減らす必要があるのです。


今一番大事なのは給食ですね。

給食から意識を高めなければいけません。

江東区のお母さんの活動を紹介します。

koto.jpeg


お母さんたち、がんばっています。
江東区のこどもたちに安全な食材を、ということで。


区の段階、市の段階では良く動いてくれているようなので、
しっかりとこちらから働きかける必要があります。



放射線障害のお話ですが、
それら障害に効果的なのは、やはり転地療養です。


ーヨガをやっているベラルーシのこどもたちの写真を観ながらー


ベラルーシの子供達は、自分が健康ではない事を自覚をしています。
健康になるよ、と言うと、一生懸命やるんですね。

こどもたちは、放射能によって、体が疲れやすく、
集中力がなくなってくるんです。

だから、普段あまり一生懸命にはなれないけど
「健康になるよ」というと一生懸命やるんです。

それくらい自覚をもっている。


今回は、日本のこどもたちを
イタリアで転地療養させました。

イタリアで日本の子ども達の甲状腺を調べ、
結果を出してくれたんですが、
甲状腺に異常がなかったと聞いた男の子が

「ほんとなの?ぼくの甲状腺大丈夫なの?」

と飛び上がって喜んだんです。


私たち大人の選択の過ちに寄って
子供達に心配をかけてしまった。


私は、これが一番心が痛い。


そして、給食で子供達に汚染されたものを食べさせてはいけないと
強く思います。


福島のお母さんは、こどもたちを1ヶ月間イタリアに行かせるなんて、
大丈夫かと心配していました。

なので、帰って来たバスを見ると、
傘もささずに雨の中迎えにいってしまうんですね。

するとバスの中から
「お母さん放射線あたってる!放射能あたってる!」って
子供が母親を心配する。

こどもたちはみんな分かっているんです。


子供達は不安を言葉には出さないと思います。
そういう気持ちを大人は察してあげないといけない。



南相馬市から避難している女の子が
まだ現地に残るお友達に手紙を書きました。

「もしあなたたちががんになっても、直るまで見守ってるからね」

と手紙を書いたんです。

子供達の間で、そういうリスクが高まっていることは
分かってるし知ってるんですね。



イタリアでもそうでしたが、
子供の保養期間は限界1ヶ月です。
本当はもうちょと保養させてあげたいのですが。

だいたい、1ヶ月で30%くらい放射能が体外に出て行きます。
早い子で50%から70%でしょうか。


さて、放射能はなにをするか、ということですが、
簡単に言うと、ものを酸化させていきます。

人体も同じです。
(このへんの詳しい事は過去スレッドに載っていますのでご覧下さい)

ベラルーシでは、
子供達が急に走れなくなってきました。

ガンの子供も増えました。
(ドイツががん病院を作ってプレゼントした)

ただ、ほとんどの子供達ががんになるようなことはないです。

ごく一部の子に起こるか起こらないかというところ。
小児甲状腺がん、白血病、それらもごく一部の子にしか起こらないです。

だから、ちょっと鼻血になったくらいで驚かないでください。


確かに遺伝子にダメージは与えるけれど、
食べ物を気をつける、
そして体の中の放射能を出す
抵抗力が落ちないように、新鮮なビタミンをたくさん摂取する
そして、口から鼻から放射能を吸い込まない、


こういったことがとても大事です。


体は抵抗力があって、闘ってくれるんです。
甲状腺がやられると疲れてしまい、すぐにくまが出てくる、
だからとにかく食事に気をつけて下さい。



そして、
子供には心を伝えるだけでいいんです。

私たちは心を伝えないで、枝葉だけ伝えてるんですね。

宿題だの片付けだのと、枝葉で怒っていて
悪い栄養ばかり与えてる。


ベラルーシの親子の姿を見ていると、
愛情、親子の事を改めて学ばされます。


人を愛する事、その喜びに満ちたとき、
子供の瞳は輝くんです。



福島、今ではもはや、チェルノブイリ越えです。

そんなところに子供がいさせられてる現実があるんです。


ベラルーシでは、子供達は3年間、
なにも知らされず放置されていました。

おなじ道を、私はたどらせたくない。

子供達だけは、なんとしても助けたい。

汚染された食材を食べさせられるなどということは
なんとしてもとめなければなりません。




100万人におこるか起こらないかの小児甲状腺がんですが、

チェルノブイリ原発事故5年後、
このがんの発生の原因を究明するために
IAEAが、広島の重松先生を連れていって調査しました。


ある時、ベラルーシの体育の先生からこう言われました。

「野呂さん、日本人が嘘をついた。広島の先生は

”症例が出るのが早すぎる。予想より早いから放射能が原因じゃない。
 ベラルーシは海がないからヨード不足という風土病だろう”

そう言ったから、こどもたちが助からなかった」


IAEAは、先生の判断を機関としての決定としたんです。

風土病だとWHOは入らないんですね。
援助がもらえないんです。

IAEAが間違いをしぶしぶ認めたのは、その10年後です。

その10年間のあいだに
こどもたちをむざむざとがんにさせてしまった。

この病気は人災なんですね。

この道を絶対行ってほしくない、日本には。


こと子供に関しては譲れません。


日本の基準がゆるすぎることは周知の事実です。
ほとんどの食品が検査にひっかからないという事実。

恐ろしいです。


産地偽装の問題もあります。

そうなると、各品目ごとの食品検査は外せません。


給食問題は特に深刻です。



今私たちは分かれ道にいます。


今すぐに改善できる道はあります。

みんなが助かる道はあるんです。


こども、業者、消費者、みんなが助かる道が。

ごまかしをやっていることを世界中の人が知っています。

フランスの人にこう言われました。

「長年活動をされている貴方は、
 汚染されているものを助け合いで食べている事をどう思うか」

と。

そんなものは、一時の同情です。それは誰の為にもならないです。


里親として、福島のこどもたちを見てくれたイタリアの人は
こう言っていました。

「あの優秀な賢い日本人が、ごまかしをするとは信じられない。
 子供達を日本に帰したくない。」

そう言って、泣いていらっしゃいました。
子供達も泣いていました。


これから、ますます子供にとって辛い状況になります。

だから、子供達をくだらない事で追い立ててはいけません。

子供、お父さん,お母さんの
心の繋がりを強めていかないと、
この問題を一緒に乗り越えていけません。


だんだんとこれから子供の健康が害されていく中、
それを見て、確実に子供は不安になるでしょう。

その時に、家族の心の繋がりがしっかりとできているか
そこが大切です。



子供にとっては、親はいわば、神様のようなもので、
すがるしかない存在です。


そして、こういった状況の中、
親として子を守るとき、祈るしかない状況もあるでしょう。

自分が不安にかられたときに
手を合わせる、ということ。

この行為は自律神経が安定するんです。




抵抗力を上げてあげて、
時にはできる範囲での転地療養をしてあげて、
食事に気をつけてあげる。


放射能は
大地も、家も、健康もキャリアも総て奪っていき、
人はたくさんのものを失います。

でも、なにがあっても失わないもの、
それは、人を思う心です。
子供達を守りたいと思う心です。

これを愛というんですね。

人は貴いです。

そこを忘れずに進んでいかなくてはなりません。






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上映会のお知らせです


 
 
 
このブログでも度々ご紹介している映画作品、
「みえない雲」上映会のお知らせです。
                    
訳者、高田ゆみ子さんのお話&フリートークもある
貴重な機会ですので、お時間のある方はぜひ。
 
予約が必要ですが、無料です。 
                 
 
日 :10月16日(日)
時 間:13時30分~16時45分
会 場:大磯町図書館2階大会議室
 
主催:エネルギー政策を考える会 (熊谷) 入場無料  要予約      
予約・問い合わせ:mail・raku@circus.ocn.ne.jp  
fax 61-0608   
 

心の言葉は響きます。共有しましょう。さようなら原発5万人集会での武藤類子さんのスピーチ。




風のたよりーいわき市議会議員 佐藤かずよしさんのブログより、
文字データをお借りしています。



東京・明治公園で開かれた「さようなら原発 5万人集会」で
武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)が、
福島県民を代表して、ご挨拶くださっています。



いのちの為に動いている皆さん共通の思いを
言葉にして下さっています。



動画では、36分35秒あたりから。


福島からいらした多くの方の旗を、立ち上がる皆さんの姿を、
私は忘れないです。




文字データならば、2、3分の時間で
武藤さんの、福島の皆さんの思いを自分の心に刻むことができると思います。


福島の美しい風景がふるさとであった
皆さんの心、皆さんの苦渋の選択をまずは共有しましょう。

そして、私たちひとりひとりの行動を決める
ひとつのよすがにしたい、そう思います。



_________________________________

みなさん、こんにちは。
福島から参りました。

今日は福島県内から、それから避難先から
何台もバスを連ねてたくさんの仲間と一緒にやって参りました。

初めて集会やデモに参加する人もたくさんいます。

それでも
「福島原発で起きた悲しみを伝えよう」
「わたしたちこそが原発いらないの声をあげよう」と
声を掛け合い、誘い合ってやって来ました。

はじめに申し上げたいことがあります。

3.11からの大変な毎日を
命を守るためにあらゆることに取り組んできた
みなさん、ひとりひとりに
ひとりひとりを深く尊敬いたします。

それから
福島県民にあたたかい手を差し伸べ、つながり
様々な支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。

そして、この事故によって
大きな荷物を背負わせることになってしまった
こどもたち、若い人々に
このような現実を作ってしまった世代として
心から謝りたいと思います。
本当にごめんなさい。

さて、みなさん。
福島はとても美しいところです。

東に紺碧の太平洋を臨む浜通り。
桃、梨、りんごと、果物の宝庫の中通り。

猪苗代湖と磐梯山のまわりに黄金色の稲穂がたれる会津平野。
そのむこうを深い山々が縁取っています。

山は碧く、水は清らかな、わたしたちのふるさとです。

3.11 原発事故を境に
その風景に目には見えない放射能が降り注ぎ
わたしたちは被曝者となりました。

大混乱の中で、わたしたちには様々なことが起こりました。
素早く張り巡らされた安全キャンペーンと不安の狭間で
引き裂かれていく人と人とのつながり。

地域で、職場で、学校で、家庭の中で
どれだけの人が悩み、悲しんだことでしょう。

毎日、毎日、否応無く迫られる決断。
逃げる、逃げない。
食べる、食べない。
こどもにマスクをさせる、させない。
洗濯物を外に干す、干さない。
畑を耕す、耕さない。
何かにもの申す、黙る。
様々な苦渋の選択がありました。

そして今
半年という月日の中で次第に鮮明になってきたことは
事実は隠されるのだ。
国は国民を守らないのだ。
事故は未だに終わらないのだ。
福島県民は核の実験材料にされるのだ。
莫大な放射能のゴミは残るのだ。
大きな犠牲の上になお原発を推進しようとする勢力があるのだ。
わたしたちは捨てられたのだ。

わたしたちは、疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも、口をついてくることばは
「わたしたちを馬鹿にするな」
「わたしたちの命を奪うな」です。

福島県民は今、怒りと悲しみの中から静かに立ち上がっています。
子どもたちを守ろうと母親が父親が、おじいちゃんがおばあちゃんが。
自分たちの未来を奪われまいと若い世代が。
大量の被曝に曝されながら事故処理に携わる原発従事者を助けようと
労働者たちが。
土地を汚された絶望の中から農民が。
放射能による新たな差別と分断を生むまいと、障害を持った人々が。

ひとりひとりの市民が、国と東電の責任を問い続けています。
そして「原発はもういらない」と声をあげています。
わたしたちは静かに怒りを燃やす、東北の鬼です。

わたしたち福島県民は
故郷を離れる者も、福島の土地にとどまり生きる者も
苦悩と責任と希望を分かち合い、支え合って生きて行こうと思っています。

わたしたちとつながってください。
わたしたちが起こしているアクションに注目をしてください。

政府交渉、疎開、裁判、避難、保養、除染、測定、
原発・放射能についての学び。
そしてどこにでも出かけ、福島を語ります。
今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。
思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。

わたしたちを助けてください。
どうか、福島を忘れないでください。

もうひとつ、お話ししたいことがあります。
それは、わたしたち自身の生き方、暮らし方です。

わたしたちは
何気なく差し込むコンセントの向こう側を想像しなければなりません。
便利さや発展が、差別や犠牲の上に成り立っていることに
思いを馳せなければなりません。
原発はその向こうにあるのです。

人類は地球に生きる、ただ一種類の生き物に過ぎません。
自らの種族の未来を奪う生き物が、他にいるでしょうか。

わたしはこの地球という美しい星と調和した
まっとうな生き物として生きたいです。
ささやかでも、エネルギーを大事に使い
工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。

どうしたら、原発と対局にある新しい世界を作っていけるのか
誰にも明確な答えは分かりません。

できうることは
誰かが決めたことに従うのではなく
ひとりひとりが、本当に本当に本気で自分の頭で考え
確かに目を見開き
自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。

ひとりひとりにその力があることを思い出しましょう。
わたしたちは誰でも変わる勇気を持っています。
奪われてきた自信を取り戻しましょう。

原発をなお進めようとする力が垂直にそびえる壁ならば
限りなく横に広がりつながり続けていくことがわたしたちの力です。

たったいま隣にいる人とそっと手をつないでみてください。
見つめ合い、お互いの辛さを聞き合いましょう。
涙と怒りを許し合いましょう。
いまつないでいるその手のぬくもりを
日本中に、世界中に広げていきましょう。

わたしたちひとりひとりの背負っていかなければならない荷物が
途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても
目をそらさずに支え合い
軽やかに、朗らかに生き延びていきましょう。


_________________________________


私の父もこの集会に参加し、思いを新たにしたとのこと。

日本にとっての大きな哀しみを、新たな光に変える、
その強大な契機を生かすも殺すも、
私たちひとりひとりの学習、熟考、決意、行動にかかっているのだと改めて思います。



明日、識者の方々にお声をかけ、
この西湘エリアの現状、新しいうねりについて
ご教示頂く機会を設けました。

場所の都合で、皆さんに広くお声かけする事はできなかったのですが、
このブログでまたご報告いたします。




いとうせいこうさんによるポエトリーリーディング、共有しましょう。

2011年9月11日





このブログをご覧下さっている皆様は
どのように過ごされたでしょうか。

私は、家族とゆっくり過ごしました。



東日本大震災、そして原発の事故から半年。

様々な場所でデモが行われ、
警察の尋常ではない出動もあったようです。



また、思いを言霊にのせ、リズムと音楽にのせて、
東京の空に響かせてくれた、クリエイターのいとうせいこうさん。



言葉のもつ、かようなる力。










アジテーションだと一蹴する方もおられるかもしれません。

薄氷を踏むような平和や安定の中で、
それがあたかも恒久的な状態なのだと勘違いをするに足る年月が経ち、
怒りを言葉に託して表現することが難しくなっていることも、あるやもしれません。


ただ、このエネルギーのうねりを知ることは大事かな
と思います




人類学者の友人が、書き起こしをしてくれています。


“日本のエネルギー政策を考える”:船橋晴俊先生講演会、ルポです。

少し前のことになるのですが、
大磯の町議会議員渡辺順子さんがご企画くださった勉強会に
行ってきました。

お話しくださった船橋先生は大磯出身(!)の社会学者でいらっしゃるとのこと、

今は法政大学で研究室を持たれ、
再生可能エネルギー、環境政策の分野でご活躍されています。


この日のテーマは

「日本のエネルギー政策を考える」

原発がどのような問題点を抱えているのか、
福島の原発事故の原因、
そもそも日本に原発を設置することの問題点、
日本に大きな哀しみをもたらした原子力複合体の特徴、

そこに対する再生可能エネルギーの可能性、メリット、
今必要なアクション、

などをお話下さいました。


お話し頂いた中での要点を以下にまとめます。
特にこれは重要ではと思う所は太字色入れにしています。



=========================

●原子力エネルギーの抱える問題点


原発は通常運転をしていても深刻な問題を抱えている

1:絶えず放射性物質を空気中、海中に流している
2:被曝労働→絶対時間が限られているから正社員は抱え込めない。
       下請け、孫請けへの依存
3:放射性廃棄物の問題
 (炉心に近い高レベルの廃棄物はどうしたらいいのか誰も答えが出せない


ましてや、事故が発生すれば、甚大な被害が地球規模で広がる
原発は環境破壊型の技術で、災害は増幅される。

現に、福島は、原発がなければ、今頃は復興に向けて進めていた。


二重基準の連鎖構造




ちょっと漢字が続くと固いですが、大事なところです。
飯田さんはじめ、多くの方が指摘していますが、
ダブルスタンダードが連鎖して起こっていた。

下記はその具体例です。



●原発で作った電気は首都圏が使う=安全と便利を買う
 原発に伴う危険と核のゴミを地方に押し付ける

●お金をもらっている原発立地県は、危険な放射性廃棄物を、
 青森県に押し付ける

●青森は高レベルな核のゴミは他県への破棄を要求



。。。
無理なんですよ、結局。。と言いたくなる、
どうしようもないデフレスパイラルがあります。



●福島原発震災を考える



これはもう、ずさんな東電!とか、
立地がひどい、とか、
老朽化が、
想像だにしなかった津波が、など、
いろいろ言われているのですが、

船橋先生の指摘の中で

社会的多重防護が破綻した、という内容、今後を考える上で
大切だと思いますので、書いておきます。


まず、
1:原子力村と言われている、原子力複合体があるわけです。

  原子力でお金を儲けるのだ、という共通の目的の元に集まってきた
  方々の総称です。

2:地域独占、発送電統合、など
  お金がうまく電力会社に流れ込むシステムを作ります

3:巨大な経済力を持つようになり、それを武器に、
  政治、経済、メディアを支配します。


ここまではよく聞きます。

さて、更にです。
海外の方たちが「これは異常な組織構造だ」と指摘するのが、
以下。

●監視役の原子力安全・保安院は
原子力を推進する経済産業省の中の組織である。


チェックなんか厳しくするわけがない。。。

●原子力安全委員会は内閣府に設置され、推進側と人脈的に重なり合っている。

チェックなんか厳しくするわけがない。。。

裁判所も差し留め訴訟が起こった時に住民サイドに立った判決を怠る。



●原発事故を食い止める為に防護として用意されていたものが
ことごとく破綻している
んですね。

こういった強烈な状況の中で、
原発は推進されてきた。と。。。



さて、こんな背景をふまえ、
こういった狂気を許してきてしまった大人の1人として反省をしつつ、
再生可能エネルギーの未来を考えます。


再生可能エネルギーに関しては、
飯田哲也さんの講演会とも内容が重なりますので、
そちらをざっとご覧下されば良いかと思いますが、
非常に印象深かったのは、

地域間連携による再生可能エネルギーの普及拡大


というキーワード。


つまり、「エネルギーを地産地消でまかなおう!」
という発想にはもんだいがある
、ということなんです。

確かに需要と供給という面から考えると、問題があります。

●大都市=電気を作る場所が足りない。でも需要は多い

●地方 =電気を作る場所たくさんある!でも需要が少ない。


だから、東電等のセンターを介さず、地方で作られた電気を、
大都市が直取引をして、地方が潤うようなシステムを作り出す。

消費者はグリーンエネルギーを買う選択権が与えられる。


これは、大磯に住むアーティスト,山形さん
インタビューの中でおっしゃっていました。



ここなんですね。

そして船橋先生は、飯田哲也さんや、各関係機関とも連携し、
その実現を1日でも早くするために奔走されていらっしゃるとのこと。


素晴らしいじゃないですか!


『みつばちの羽音と地球の回転』のたかしくんが言っていました。

「生活はギリギリだけど、自分達の力でやってるしやれてる。」

と。そして上関原発が建設されないように、何十年も闘ってきて下さった。

地方で闘ってきて下さった方達は、
きっと他にもたくさんいらっしゃるのだと思います。

その人たちの生活が、
グリーンエネルギーを作り出すことで、少しでも楽になるなら、
そして大都市に住む人たちは、きれいな電気を買う選択ができるのなら、
それはもう完全にwin × winの関係です。

より良い社会の形を、ご呈示くださったこと、
力になりました。

先生のご尽力、渡辺順子さんのご尽力に感謝です。


私も微力ながら、ポジティブなうねりが強化される為に
動こうと、思いを新たにしました。








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工藤未葉(大磯でデザインの仕事をしています。)
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